FileMaker ボタンに複数のスクリプト引数を持たせる方法

今回はボタンに複数のスクリプト引数を持たせる方法を紹介する。
FileMakerではこのボタンが押されたら、このスクリプトを実行するという具合にボタンにスクリプトを割り当てられる。
そこに任意の値も一緒に渡すことができる。これがスクリプト引数だ。

まず、「ボタン」を作成する。
ここでは「印刷ボタン」にする。

「印刷ボタン」を右クリックし「ボタン設定」を選択する。

「処理」を「何もしない」から「スクリプト実行」に変更する。

任意のスクリプトを選択し、「オプションのスクリプト引数」には、ここでは「印刷」と入力する。

先ほど選択したスクリプトは、スクリプト引数をカスタムダイアログで表示させるスクリプトだ。

この「get(スクリプト引数)」が押されたボタンのスクリプト引数を取得する関数になる。

実際にボタンを押してみると「印刷」と表示される。

このスクリプト引数には複数の値を設定可能だ。
まず、「スクリプト指定」で「スクリプト引数」の「編集」ボタンを押す。

ここでは3つの引数を設定する。

さらに、先ほど使用したスクリプトのカスタムダイアログの内容を以下のように変更する。

「GetValue」は値一覧にある値番号により与えられる要求された値を返す。
ここでは複数の値を設定されたスクリプト引数が値一覧の代わりになる。末尾の数字の値番号は改行された文字列の上から順に設定される。
この場合は「印刷プレビュー」が値番号1番、「単一印刷」が値番号2番、「まとめ印刷」が値番号3番となる。

「印刷ボタン」を押してみると以下の結果になる。

複数のスクリプト引数を設定することで一つのスクリプト上で様々な処理を行うことが可能になる。