IPアドレスが169.254.xxx.xxx インターネットに接続できない

2019年6月20日

無線LANが繋がらない・・・。そこで、パソコンのIPアドレスを調べてみたら、169.254.xxx.xxxとなっていた・・・。こんなケースがある。

そもそも、この169.254.xxx.xxxって何なのか?

どうやったら無線LANがインターネッとに接続できるようになるのか?

IPアドレスが 169.254.0.0 ~ 169.254.255.255 とはリンクローカルアドレスのことを指す

169.254.0.0 ~ 169.254.255.255 までのIPアドレスは、リンクローカルアドレスと呼ばれるものだ。

これは、DHCP サーバーが存在しないネットワークで使われる、特殊なIPアドレスである。

小規模でDHCPサーバーが無い状態で、LANを構築してパソコン同士を接続すると、Windowsが持つ APIPA(Automatic Private IP Addressing:IPアドレス自己割り当て)という仕組みを使って、重複しないIPアドレスを自身に割り当てる。

こうすることで、LAN内のパソコンが互いに接続することができるようになるしくみである。

インターネットに接続しようとするパソコンで、169.254.xxx.xxx とは何?

APIPAとは、DHCPサーバーを立てない小規模なネットワークのことで、重複しないIPアドレスを割り当てるための仕組みであり、ルーターを通じて他のネットワークと通信できない。

つまり、169.254.xxx.xxx というIPアドレスが割り振られた時点で、外部(インターネット)に接続することができないのだ。

インターネットに繋がるべく接続されたパソコンのIPアドレスが169.254.xxx.xxx となっているということは、DHCPサーバーとパソコン間に何らかの障害が発生してしまったということだ。

そして、正しくIPアドレスが割り当てられることができなかったため、パソコン内でAPIPAがリンクローカルアドレス(169.254.0.0~169.254.255.255) のIPアドレスを割り当てている状態である。

原因としては以下である。

  • DHCPサーバーが起動していない
  • パソコンのイーサネット、ネットワーク機器、ネットワークドライバが正しくインストールされていない
  • 物理的にLANケーブルが接続していない

169.254.xxx.xxxの対応策とは

では、解決するにはどうしたらよいのか?

単純だが、まず、関連しそうな機器から順番に再起動していく。

それでも直らない場合は、Windowsパソコンでは、コマンドプロンプトでIPアドレスの解放と再取得を行なう。

これで断線など、物理的な障害がなければ、DHCPサーバーから外部接続ができるIPアドレスが割り当てられインターネットに接続できるはずだ。