ファイルメーカー(FileMaker) 数字関数
数字関数 | 説明 |
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Abs(数値) | 絶対値 戻り値のデータタイプ 数字、時刻 説明 <数値> の絶対値(正数値)を返します。たとえば、フィールドに負数が表示された場合、Abs 関数はマイナス符号を削除し、正数値に変更します。 例 Abs ( -123 ) は、「123」を返します。 Abs ( 価格差 ) は、「価格差」フィールド内の数値の正数値を返します。 Abs ( 目標日 – 実行日 ) は、「目標日」と「実行日」の日数の値の差を正数値で返します。 |
Ceiling(数値) | 小数点以下の切り上げ 引数 数値 – 任意の数値、式または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 次の整数に切り上げた <数値> を返します。 例 Ceiling ( 1.25 ) は、「2」を返します。 Ceiling ( -1.25 ) は、「-1」を返します。 |
Combination ( 設定サイズ ; 選択肢の数 ) | 組み合わせ数を求める 引数 設定サイズ – 任意の数値式、または負でない数値式を含むフィールド 選択肢の数 – 任意の数値式、または負でない数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <設定サイズ> のサイズの集合から <選択肢の数> の項目を一意に選択する方法が何通りあるかを数字で返します。この関数によって返される値は、組み合わせ係数と呼ばれます。これらの係数によって、パスカルの三角形が形成されます。この関数は、統計、組み合わせ論、および多項式で役立ちます。 例 Combination ( 5 ; 2 ) は、{a, b, c, d, e} で構成される集合に対して、「10」を返します。これは、一度に2つ選択する場合の固有の組み合わせは、{ab, ac, ad, ae, bc, bd, be, cd, ce, de} であるためです。 ( 13 * 12 * Combination ( 4 ; 2 ) * Combination ( 4 ; 3 ) ) / Combination ( 52 ; 5 ) は、「0.00144057…」を返します。これは、ファイブカードポーカーでフルハウスとなる確率(1% 未満の可能性)です。 |
Div(割られる数;割る数 | 整数部だけ返す割り算 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 除数 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <数値> を <除数> で割った数値の次に小さい整数を返します。Div 関数は、Floor ( 数値 / 除数 ) と同じです。 例 Div ( 2.5 ; 2 ) は、「1」を返します。 Div ( -2.5 ; 2 ) は、「-2」を返します。 |
Exp(数値) | 自然対数eの[数値]乗 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 指定した <数値> で累乗した定数「e」(2.7182818 に等しい自然対数の基数)の値を返します。Exp 関数は、Ln 関数の逆関数です。 例 Exp ( 1 ) は、「2.71828182…」を返します。 Exp ( Ln ( 2 ) ) は、「2」を返します。 Exp ( 0 ) は、「1」を返します。 |
Factorial(数値{;係数数}) | 階乗 引数 数値 – 数値式、または正の整数を含むフィールド 係数数 – 任意の数値式、または乗算に含める係数の数を示す数値を含むフィールド 中カッコ { } 内の引数はオプションです。 戻り値のデータタイプ 数字 説明 1またはオプションの <係数数> で指定された数値で終了する <数値> の階乗を返します。統計や組み合わせ論で役立ちます。 次の式では、n = 数値、i = 係数数を示しています。 例 Factorial ( 3 ) は、「= 3 * 2 * 1」である「6」を返します。 Factorial ( 10 ; 3 ) は、「= 10 * 9 * 8」である「720」を返します。 |
Floor(数値) | 小数点以下を切り捨て 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 次に小さい整数に切り捨てられた <数値> を返します。 例 Floor ( 1.25 ) は、「1」を返します。 Floor ( -1.25 ) は、「-2」を返します。 |
Int(数値) | 数値を整数化 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 四捨五入せずに、指定した <数値> の自然数(整数)の部分を返します。指定した数値によっては、小数点以下の桁がすべて無視されます。 例 Int ( 1.45 ) は、「1」を返します。 Int ( 123.987 ) は、「123」を返します。 Int ( 選手数 / 3 ) は、「選手数」の値が「13」である場合、「4」を返します。 |
Lg(数値) | 2を底とする対数 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 任意の正数値である <数値> の 2 を底とする対数を返します。負の値ではエラーが返されます。0 の場合、値が許容範囲外であるため、Lg 関数は何も返しません。 例 Lg ( 1 ) = 0 Lg ( 2 ) = 1 Lg ( 32 ) = 5 |
Ln(数値) | 自然対数 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <数値> の自然対数(e を底とする対数)を返します。Exp 関数は、Ln 関数の逆関数です。負の値ではエラーが返されます。0 の場合、値が許容範囲外であるため、Ln 関数は何も返しません。 例 Ln ( 2.7182818 ) は、「.99999998…」を返します。 Ln ( Exp ( 5 ) ) は、「5」を返します。 |
Log(数値) | 常用対数 引数 数値 – 任意の正の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 任意の正数値である <数値> の常用対数(10 を底とする対数)を返します。負の値ではエラーが返されます。0 の場合、値が許容範囲外であるため、Log 関数は何も返しません。 例 Log ( 1 ) は、「0」を返します。 Log ( 100 ) は、「2」を返します。 |
Mod(割られる数;割る数) | 割り算の余りを求める 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 除数 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <除数> で <数値> を割った後の余りを返します。 Mod 関数を使用して、「2」という除数を指定することにより、数値が偶数か奇数かを調べることができます(結果がゼロであれば偶数、それ以外は奇数です)。 例 Mod ( 13 ; 4 ) は、「1」を返します。 Mod ( 7 ; 5 ) は、「2」を返します。 Mod ( 7 ; -5 ) は、「-3」を返します。 Mod ( -7 ; 5 ) は、「3」を返します。 Mod ( -7 ; -5 ) は、「-2」を返します。 Mod ( 参加者数 ; チーム人数 ) は、「参加者数」の値が「40」、「チーム人数」の値が「9」である場合、「4」を返します。 If ( Mod ( Get ( レコード番号 ) ; 2 ) = 0 ; “偶数” ; “奇数” ) は、Get ( レコード番号 ) 関数を使用して、レコードに偶数または奇数のラベルを付けます。 |
NumToText(数値) | 数値→テキストへ形式変換 |
Randon | 0と1の間で乱数を返す0と1の間で乱数を返す 説明 0から1までの範囲の乱数を返します。FileMaker Pro では、次の場合に新しい乱数が生成されます。 Random 関数を計算式に挿入する場合 式で使用するフィールドのデータを変更することにより、Random 関数を含む式が再評価されるようにする場合 非保存の結果を出力するように定義された計算フィールドを表示したり、そのフィールドにアクセスしたりする場合 例 ダイスの目 + 面の数 * Random |
Round(数値,桁数) | 指定した桁で四捨五入を行う 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 桁数 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <数値> を、指定した小数点以下の <桁数> に四捨五入して返します。小数点以下の桁数に負数を指定して四捨五入すると、小数点以下のすべての桁が切り捨てられ、数値は小数点の左側(10 の位や 100 の位など)で四捨五入されます。Round 関数は、常に 0.5 で切り上げます。 例 Round ( 123.456 ; 2 ) は、「123.46」を返します。 Round ( 14.5 ; 0 ) は、「15」を返します。 Round ( 29343.98 ; -3 ) は、「29000」を返します。 Round ( 123.456 ; -1 ) は、「120」を返します。 |
SetPrecision(式;桁数) | 有効桁数を指定 引数 式 – 任意の数値式 桁数 – 任意の数値または数値式 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <式> の中に含まれる、指定した小数点以下の <桁数>(最大 400)までの拡張精度をサポートする任意の算術関数を計算します。拡張精度は、三角関数以外のすべての関数でサポートされています。この関数は切り捨てを行わず、定数の数値は入力された桁のまま残ります。 例 SetPrecision ( 5 / 9 ; 30 ) は、「0.555555555555555555555555555556」を返します。 SetPrecision ( If ( フィールド1 > 5 ; Exp ( 50 ) ; Average ( 5 / 9 ; 1 / 7 ; 5 / 7 ) ) ; 25 ) は、次のいずれかの値を返します。 フィールド1 > 5 の場合、「5184705528587072464087.4533229334853848274691006」 フィールド1 <= 5 の場合、「0.4708994708994708994708995」 |
Sign(数値) | 数値の正負を調べる 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <数値> が負の場合は「-1」、ゼロの場合は「0」、正の場合は「1」を返します。 例 Sign ( 15.12 ) は、「1」を返します。 Sign ( -175 ) は、「-1」を返します。 Sign ( 未払い残高 ) は、「未払い残高」が「0」を含む数字フィールドである場合、「0」を返します。 |
Sqrt(数値) | 平方根を計算 引数 数値 – 任意の正の数、数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 <数値> の平方根を計算します。 例 Sqrt ( 4 ) は、「2」を返します。 Sqrt ( 平方メートル ) は、「平方メートル」の数字フィールドの値が「36」である場合、「6」を返します。 |
Truncate(数値,桁数) | 指定桁で切り捨て 引数 数値 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 桁数 – 任意の数値式、または数値式を含むフィールド 戻り値のデータタイプ 数字 説明 指定された小数点以下の <桁数> になるように切り捨てられた <数値> を返します。切り捨てた桁の値は評価しません。必要な桁数に四捨五入するには Round 関数を使用します。 例 Truncate ( 123.456 ; 2 ) は、「123.45」を返します。 Truncate ( -14.6 ; 0 ) は、「-14」を返します。 Truncate ( 29343.98 ; -3 ) は、「29000」を返します。 Truncate ( 123.456 ; 4 ) は、「123.456」を返します。 Truncate ( 29343.98 ; 5 ) は、「29343.98」を返します。 |